脂肪肝の原因と対策

脂肪肝の検査と診断

 

 

 

まず、検査についてお話しますが、肝機能検査を行って肝臓に炎症などの異常がないかを診断する方法があります。

 

 

脂肪肝の検査の目安とするものに、GOTとGPTがあります。これらは生体のアミノ酸の代謝に関する働きをするもので、肝細胞中に存在する酵素です。

 

 

肝臓に何か障害が起こるとGOTとGPTの数値が上昇していきます。ウィルス性肝炎の場合などは激しく上昇しますが、脂肪肝の場合は軽度~中等度までの上昇となります。

 

 

アルコール性肝障害の指標となるγ-GTPは聞いたことがあると思いますが、これは、肝細胞が毒性のあるアルコールや薬剤などで破壊された時や、胆管が結石やがんで閉塞された時に血液中に出ます。

 

 

脂肪肝がアルコール性の場合にもγ-GTPは上昇します。逆に急性肝炎や慢性肝炎、肝硬変の場合には数値が低下します。

 

 

次は超音波、腹部CT検査で、超音波検査は一般的にエコーと呼ばれていますが、脂肪肝は健康な肝臓より白く光って描出される特性があり、右の腎臓と比較して腎臓よりも肝臓が白く描出されると一般的には脂肪肝だと判断されます。

 

 

腹部CT検査とはコンピューター断層撮影のことですが、CT値の正常値は60位で、脂肪肝の場合は50以 下となります。この数値が低くなるほど脂肪肝の程度が進んでいることになります。血液検査だけでは、肝臓の一部に変化があった場合でも異常が現れないこともありますから、少しでも不安がある時はこうした検査を受けてください。